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【読書感想】辻仁成さん著「ピアニシモ」電車飛び込み自殺の描写に共感した

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暇潰しで小説を読んでいる。

 
目的が暇潰しといっても、つまらないと「ムダな時間を過ごした」心底がっかりする。
 
暇潰しなんだからムダでいいのにね(苦笑)
 
なので、読んだことのない作家さんの本を買うときは、なるべく文学賞とったとか映画化されたとかベストセラーとか、何らかの品質保証(?)されている作品を選ぶようにしている。
 
実際作家さんを好きになると、一番好きな作品はなんの賞もとってないやつだったりするけどね。
 
 
で本題。
 
辻仁成さんの「ピアニシモ」を読んだ。(すばる文学賞をとったデビュー作)
 
その中にある電車飛び込み自殺を描写したこんな文章がある。
 
僕はその時はじめてその男が自殺志願者であることに気づいた。一体何人の命を今までこのプラットホームは奪ったのだろう。想像しただけで今自分のすわっている所が恐ろしくなった。
 
ぼくは全く同じことをかつて思ったし、今も思っている。
 
「プラットホームが奪う」という表現が、まさに!って感じでしっくりくる。
 
おそらく多くの方が同様のことを感じていると思う。
 
 
もう1ヶ所引用する。上記の自殺志願者が飛び込む場面だ。
 
凍結された空間を、モンスターの警笛が粉々に砕く。同時に一旦、後ずさりをした男が、誰かに呼び込まれるかのごとく、プラットホームから飛び込んだ。一瞬、僕の目には、彼の両手を引っ張る黒い二本の手が見えた。彼は、誰かに引っ張られたのかもしれない。

 

 
 
前にブログ記事で書いたことだけど、ぼくのイメージは「ポンと軽く後ろから押される」。
 
 
同じじゃないけど、飛び込むにあたっては他者(というべきか?)の力が存在するというイメージは同じ。
 
とっても共感できた。
 
 
この小説はつらい青春を乗り越えることが描かれている。
 
生々しくヒリヒリと迫ってくるすごいパワーを持った小説。
 
正直、弱ってるぼくにはしんどかった。
 
読後感が苦かったので、最近お気に入りの江國香織さん著「ぼくの小鳥ちゃん」を読んで口直しをした。
 
 
 
辻仁成さんの作品は、もうちょっと元気になってから読むことにしよう。
 
 

 

とりあえず…

今日は生きるつもり。

 

 

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