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あうろーブログ

アウトローにもなれないアラフォー男子がお届けする音楽まとめと読書感想

読書感想

【読書感想】西加奈子さん著「地下の鳩」過去のトラウマとつきあっていかなくてはいけない人間の苦しい心情を描いた短編「タイムカプセル」がおもしろい

西加奈子さん著「地下の鳩」 地下の鳩 (文春文庫) posted with ヨメレバ 西 加奈子 文藝春秋 2014-06-10 Amazon 楽天ブックス honto 堕ちた男と堕ちたい女の心情を描いた中編「地下の鳩」 と、「地下の鳩」の脇役として登場していたオカマを主人公にして、過…

【読書感想】西加奈子さん著「漁港の肉子ちゃん」最後ボロ泣きで読後感最高の心あたたまる物語

西加奈子さん著「漁港の肉子ちゃん」 漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫) posted with ヨメレバ 西 加奈子 幻冬舎 2014-04-10 Amazon 楽天ブックス honto いや〜おもしろかった。 いや〜最後泣かされた。 おもしろくて一気読みだった。 西加奈子さんお得意の関西…

【読書感想】辻仁成さん著「海峡の光」(芥川賞受賞作)元いじめられっ子が立場逆転する話 根源的な人間の苦悩にとっても共感した

辻仁成さん著「海峡の光」(芥川賞受賞作) 海峡の光 (新潮文庫) posted with ヨメレバ 辻 仁成 新潮社 2000-02-29 Amazon 楽天ブックス honto 読後直後の感想は「パーフェクト!」 すごくおもしろかった。 元いじめられっ子で刑務所看守になった主人公。受…

【読書感想】西加奈子さん著「ふくわらい」(直木賞候補作)"見えてる世界が全て"を前向きにとらえることができるすごくおもしろい物語

西加奈子さん著「ふくわらい」 第1回河合隼雄物語賞受賞作 第148回直木賞候補作 キノベス!2013:1位(紀伊國屋書店スタッフおすすめ) ふくわらい (朝日文庫) posted with ヨメレバ 西 加奈子 朝日新聞出版 2015-09-07 Amazon 楽天ブックス honto すっごく…

【読書感想】川上未映子さん著「乳と卵」(芥川賞受賞作)関西弁での独特な味わい深い文章で、生きていくことの苦しさを共感できる

川上未映子さん著「乳と卵」 芥川賞受賞作品 乳と卵(らん) (文春文庫) posted with ヨメレバ 川上 未映子 文藝春秋 2010-09-03 Amazon Kindle 楽天ブックス honto 物語の概要は、帯の文章をそのまま引用でご紹介。 姉とその娘が大阪からやってきた。三十九歳…

【読書感想】西加奈子さん著「こうふく あかの」サラリーマンの努力を全力でディスってる感じがたまらない、幸福のあり方をぼんやり考えてしまう作品

西加奈子さん著「こうふく あかの」 こうふく あかの (小学館文庫) posted with ヨメレバ 西 加奈子 小学館 2011-05-10 Amazon 楽天ブックス honto 短編というか中編というか、ちょうど芥川賞をとる作品くらいの長さ。短くて一気に読める。 39歳の普通の男が…

【読書感想】ミシェル・ウエルベック著「ある島の可能性」ひきこもりをし続けることはできるのか?が描かれているすごくおもしろいSF長編小説

こちらのブログ記事を拝見し、「読みたい!」という思いがつのり、読んだ。 unemployed.hatenablog.com ミシェル・ウエルペック著「ある島の可能性」 最近文庫版が発売された。 ある島の可能性 (河出文庫) posted with ヨメレバ ミシェル ウエルベック 河出…

【読書感想】小川洋子さん著「ことり」社会不適合者っぽい主人公の一生。1冊で人間の美しさや醜さも味わえるし、小鳥の素敵さも味わえる(芸術選奨文部科学大臣賞)

小川洋子さん著「ことり」(芸術選奨文部科学大臣賞) ことり posted with ヨメレバ 小川 洋子 朝日新聞出版 2012-11-07 Amazon 楽天ブックス honto 最近文庫版が発売された作品。 これぞ文学、これぞ小説! 味わい深くておもしろい。 一言や二言や三言ぐら…

【読書感想】プラユキ・ナラテボーさん(タイの日本人僧侶)著「苦しまなくて、いいんだよ。」少し楽になれたし仏教が身近になった

プラユキ・ナラテボーさん著「苦しまなくて、いいんだよ。」 苦しまなくて、いいんだよ。 posted with ヨメレバ プラユキ・ナラテボー PHP研究所 2011-03-23 Amazon Kindle 楽天ブックス honto 著者のプラユキ・ナラテボーさんは、タイで出家した日本人の僧…

川上弘美さん著「ざらざら」(短編集)女性の心を描いた女性読者向けの短編集だけど、男のぼくが読んでもおもしろかった

川上弘美さん著「ざらざら」(短編集) ざらざら (新潮文庫) posted with ヨメレバ 川上 弘美 新潮社 2011-02-26 Amazon 楽天ブックス 短編集で23のすごく短い作品が収められてる。 読み始めて「どうも女性向けの臭いが強いなあ」と思い、調べてみたら「クウ…

【読書感想】有川浩さん著「ストーリー・セラー」素敵な恋と夫婦愛、悲しい読後感と穏やかな読後感が味わえる

有川浩さん著「ストーリー・セラー」 ストーリー・セラー (幻冬舎文庫) posted with ヨメレバ 有川 浩 幻冬舎 2015-12-04 Amazon 楽天ブックス honto 最近文庫版が発売された作品。人気作家さんだけあって、本屋では平積みでたくさん置かれてた。表紙がとっ…

【読書感想】川上弘美さん著「真鶴」失踪あり不倫あり幽霊あり、家族同居なのに孤独という不器用な人間の心が味わえる(芸術選奨文部科学大臣賞)

川上弘美さん著「真鶴」(芸術選奨文部科学大臣賞) 真鶴 (文春文庫) posted with ヨメレバ 川上 弘美 文藝春秋 2009-10-09 Amazon 楽天ブックス ぼくがこれまで読んだ川上弘美さんの作品とはだいぶ違う味わい。 日本的でちょっと古めかしい感じの世界だけど…

【読書感想】小川洋子さん著「ブラフマンの埋葬」(泉鏡花文学賞)タイトルで結末わかってるのに、おもしろくてすごくつらいとは…

小川洋子さん著「ブラフマンの埋葬」(泉鏡花文学賞受賞作品) ブラフマンの埋葬 (講談社文庫) posted with ヨメレバ 小川 洋子 講談社 2007-04-13 Amazon Kindle 楽天ブックス 1〜2時間で読める短めの小説。 すごくおもしろかったし、読んでよかったと思う…

【読書感想】川上弘美さん著「ハヅキさんのこと」エッセイ風の超短編で気軽にやさしい世界を味わえます

川上弘美さん著「ハヅキさんのこと」 短編集。原稿用紙10枚程度のすごく短い話が23話。あとがきによると、もともとエッセイの依頼だったが上手く書けず、エッセイの体裁をとった小説にしたら、このスタイルが上手くハマったとのこと。 ハヅキさんのこと (講…

【読書感想】阿刀田高さん著「旧約聖書を知っていますか」オナニーの語源が知れたりで会話ネタにも役立つかも

阿刀田高さん著「旧約聖書を知っていますか」 「ギリシャ神話を知っていますか」がおもしろかったので、これも読んでみた。 旧約聖書を知っていますか (新潮文庫) posted with ヨメレバ 阿刀田 高 新潮社 1994-12-20 Amazon Kindle 楽天ブックス とってもお…

【読書感想】川上弘美さん著「はじめての文学」(自選短編集)やさしくてかわいらしくて切なくて幻想的な別世界に連れて行ってくれます

"文学の入り口に立つ若い読者に向けた自選アンソロジー" はじめての文学 川上弘美 posted with ヨメレバ 川上 弘美 文藝春秋 2007-05-15 Amazon 楽天ブックス 最近お気に入りになってる川上弘美さん 収録作品は以下 01.運命の恋人 02.神様 03.パレード 04.と…

【読書感想】有川浩さん著「阪急電車」まあ〜おもしろいったらありゃしない。ハートウォームな世界で気分が良くなる。

有川浩さん著「阪急電車」 阪急電車 (幻冬舎文庫) posted with ヨメレバ 有川 浩 幻冬舎 2010-08-05 Amazon 楽天ブックス 阪急電車を舞台にした連載ものだけど、ぼくみたいに阪急電車に馴染みが全くない人も全く問題なく楽しめる。純文学寄りではなくて軽め…

【読書感想】阿刀田高さん著「ギリシャ神話を知っていますか」寝る前に1話ずつ読んだら気持ちよく眠れた

阿刀田高さん著「ギリシャ神話を知っていますか」 昔読んだことあって、20年ぶりくらいに読んでみた。 ギリシア神話を知っていますか (新潮文庫) posted with ヨメレバ 阿刀田 高 新潮社 1984-02 Amazon Kindle 楽天ブックス 12話入っていて1話は短く、読後…

【読書感想】河合隼雄さん 小川洋子さん著「生きるとは、自分の物語をつくること」自分がどんだけ大人になれてないか痛感させられた

心理学者の河合隼雄さんと小説家の小川洋子さんの対談集。 生きるとは、自分の物語をつくること (新潮文庫) posted with ヨメレバ 小川 洋子,河合 隼雄 新潮社 2011-02-28 Amazon Kindle 楽天ブックス ぼくはもともと河合隼雄さんの「こころの処方箋」という…

【読書感想】江國香織さん著「きらきらひかる」(紫式部文学賞)ホモ男性とアル中女性夫婦の本気な恋愛がしんどくておもしろい

江國香織さん著「きらきらひかる」紫式部文学賞受賞作品 きらきらひかる (新潮文庫) posted with ヨメレバ 江國 香織 新潮社 1994-05-30 Amazon 楽天ブックス ホモの男性とアル中で精神不安定な女性の二人が主人公。 一章ごと交互に二人どちらかの視点で書か…

【読書感想】川上弘美さん著「センセイの鞄」若くない男性必読!世の中捨てたもんじゃない!!(谷崎賞受賞作品)

川上弘美さんの売れた作品。連載小説。漫画もあって電子書籍化されてますね。 センセイの鞄 (文春文庫) posted with ヨメレバ 川上 弘美 文藝春秋 2004-09-03 Amazon 楽天ブックス これはおもしろい! 川上弘美さんの描く主人公の女性がたまらない。普通なん…

【読書感想】井上荒野さん著「静子の日常」魅力的なおばあちゃんとその家族、日常にある影を感じつつも爽やかな読後感

前から読みたいと思っていた井上荒野さんの「静子の日常」、やっと読んだ。 静子の日常 (中公文庫) posted with ヨメレバ 井上 荒野 中央公論新社 2012-06-23 Amazon Kindle 楽天ブックス 連載もの。家族の日常を描きつつ、その中にふと出てくる影のようなも…

【読書感想】川上弘美さん著「溺レる」(女流文学賞、伊藤整文学賞)溺れたがってる魅力的な女性像が独特たまらない

川上弘美さんの短編集。入っている作品は全て「溺レる」がテーマになってる。 溺レる (文春文庫) posted with ヨメレバ 川上 弘美 文藝春秋 2002-09 Amazon 楽天ブックス 入ってるのは以下の短編8話。どれも短い。 さやさや/溺レる /亀が鳴く/可哀想/七…

【読書感想】小川洋子さん著「はじめての文学」(自選短編集)すぐそばにある別世界に連れて行ってくれます

"文学の入り口に立つ若い読者に向けた自選アンソロジー" はじめての文学 小川洋子 posted with ヨメレバ 小川 洋子 文藝春秋 2007-06-15 Amazon 楽天ブックス 別の本で小川洋子さんの短編を読んでおもしろいなあと思ったので、読んでみた。 収録作品は以下。…

【読書感想】川上弘美さん著「蛇を踏む」(芥川賞受賞作)簡単に言葉にできないことを表現してくれてるスゴイ作品

川上弘美さんの芥川賞受賞作品 蛇を踏む (文春文庫) posted with ヨメレバ 川上 弘美 文藝春秋 1999-08 Amazon Kindle 楽天ブックス 短編なので短時間で読める。 裏表紙には「若い女性の自立と孤独を描いた」って書いてあるけど、違うと思う。そんな具体的に…

【読書感想】江國香織さん他「甘い罠」「Invitation」(女流作家たちの短編集)ハズレなしで全部おもしろかった

女流作家さんたちの短編詰め合わせ。 江國さんと小池さん以外は、2015年の芥川賞もしくは直木賞の選考委員という、そうそうたるメンバー。 とってもおもしろかった。 文庫本のタイトルが「甘い罠」で、最初に出た単行本のタイトルが「Invitation」 甘い罠―8…

【読書感想】堀江貴文さん 瀬戸内寂聴さん著「死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論」年齢と心の若さは違うと思い知らされた

堀江貴文さんと瀬戸内寂聴さんが数回にわたって対談した内容をまとめた本。 読んでみた。 死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論 (角川フォレスタ) posted with ヨメレバ 堀江貴文 瀬戸内寂聴 KADOKAWA/角川学芸出版 2014-09-23 Amazon Kindl…

【読書感想】山田詠美さん著「ベッドタイムアイズ」エロいけど文芸賞受賞で芥川賞候補のすごい作品

芥川賞選考委員をされている山田詠美さんの初期の作品。 だいぶ昔に一度読んだけど、もう1回読んでみた。 別に性的描写が目的で買ったわけではない。(念のため) ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨 (新潮文庫) posted with ヨメレバ 山田 詠美 …

【読書感想】伊藤洋志さん著「ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方」サラリーマンやめたぼくにはおもしろかった

あんまりお金使わないで生きていけないかな?と思ってるので読んでみた。 ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方 posted with ヨメレバ 伊藤 洋志 東京書籍 2012-07-02 Amazon Kindle 楽天ブックス 簡単に言うと、お金をあまり使わず複数の仕事を持って暮…

【読書感想】江國香織さん著「ぼくの小鳥ちゃん」(絵本)今のところ今年買って一番良かったモノ

今週のお題「今年買って良かったモノ」 oulaw.hatenablog.com 以前ブログに書いた江國香織さん著の絵本「ぼくの小鳥ちゃん」ですが、その後何度も読んでる。 マジで最高です! なんで何度も読んでるのかというと… 小説を読み終えてなんか後味が悪いと思った…

【読書感想】中村航さん著(絵本)「星空放送局」絵が最高!主人公の女の子と黒猫がたまらなくいい

最近中村航さんの小説を読んでいる。 そんななか、中村航さんの絵本が図書館のリサイクル本コーナーにあった。これはぼくに読めということだろう。遠慮なく持ち帰って読んだ。 星空放送局 posted with ヨメレバ 中村 航 小学館 2007-11-01 Amazon 楽天ブック…

【読書感想】リチャード・バック「かもめのジョナサン」昔の彼女が大好きだった本 20年経って読んだらおもしろかった

20代前半のときにつきあってた彼女が大好きだった本 かもめのジョナサン完成版 posted with ヨメレバ リチャード バック,ラッセル マンソン 新潮社 2014-06-30 Amazon Kindle 楽天ブックス 当時読んであんまりおもしろくなかった。 41歳でもう一度読んでみた…

【読書感想】中村文則さん著「土の中の子供」(芥川賞受賞作) ヒリヒリで病みつきになるおもしろさ

中村文則さんの芥川賞受賞作 土の中の子供 (新潮文庫) 数年前に一度読みはじめたんだけど、冒頭に書かれている暗い雰囲気と暴力の描写がつらくて早々に脱落。今回再チャレンジ(苦笑) 最後までいけた! おもしろかった!! 心の闇をすごく丁寧に描いている…

【読書感想】香山リカさん著「うつで困ったときに開く本」読んだら不安が少し軽くなった

香山リカさん著「うつで困ったときに開く本」 うつに関するさまざまな疑問にQ&A形式で答える内容になっている。素人向けの本なのでとても読みやすい。 有名な本「しがみつかない生き方」や、テレビで勝間和代さんと対立してる演出のような、持論を強く展開す…

【読書感想】中村航さん著「僕の好きな人が、よく眠れますように」赤面しちゃうおもしろさ

中村航さんの「100回泣くこと」がおもしろかったので、こっちも読んでみた。 僕の好きな人が、よく眠れますように (角川文庫) ☆ ☆ ☆ 青春恋愛小説。 若者同士の出口の見えない純愛。 倫理道徳上問題がある恋愛なんだけど、ドロドロせず爽やか。倫理道徳なん…

【読書感想】和田秀樹さん著「コフート心理学入門」納得したり反論したり考えさせられたりと、ぼくの脳みそを動かしてくれる楽しい本

最近心理学に興味を持つようになって、コフートなんて初耳だけどこの本を読んでみた。 自分が「自分」でいられる コフート心理学入門 (青春新書インテリジェンス) posted with ヨメレバ 和田 秀樹 青春出版社 2015-04-16 Amazon 楽天ブックス おもしろかった…

【読書感想】内田春菊さん著「キオミ」芥川賞候補作、性的描写多めで文章淡々としてて心に迫ってくる

oulaw.hatenablog.com 上記で紹介した漫画と同じ著者。今回は漫画じゃなくて小説。 キオミ (角川文庫)[Kindle版] posted with ヨメレバ 内田 春菊 KADOKAWA / 角川書店 2013-07-17 Kindle Amazon[書籍版] 短編集で以下の7話が入っている。本のタイトルになっ…

【読書感想】岸見一郎さん著「アドラー心理学入門」アドラー心理学を理解したいという欲求があるなら「嫌われる勇気」よりわかりやすい

以前、アドラー心理学をわかりやすく会話仕立てにしてくれてる「嫌われる勇気」という本を読んだ。電子書籍で買ってなんだかんだ3回くらい読んだ。とってもおもしろかったので今度は同じ著者の「アドラー心理学入門」を読んでみた。 アドラー心理学入門―より…

【読書感想】内田春菊さん著(漫画)「南くんの恋人」すごくおもしろくてつらい

南くんの恋人 posted with ヨメレバ 内田 春菊 青林工藝舎 2015-11-20 Amazon Kindle 楽天ブックス "マンガ史上燦然と輝く傑作恋愛作品"って書いてある。 "サンゼン"って読めなかった…(汗) おもしろそうなので買ってみた。 読んでみた。 やばい… すごくお…

【読書感想】江國香織さん選「恋愛小説アンソロジー ただならぬ午睡」(オムニバス)"野蛮な短編集"という表現がとてもしっくりくる、ハズレなしの短編集

一流作家さんの短編小説詰め合わせの本。 ただならぬ午睡 (光文社文庫) posted with ヨメレバ 日本ペンクラブ 光文社 2004-05-13 Amazon 楽天ブックス 作者とタイトルは以下。 吉行淳之介「謎」 河野多恵子「朱験」 安西水丸「ホテル・ダンディライオン」 江…

【読書感想】西加奈子さん著「窓の魚」時間が経ってもこの小説の空気感が忘れられない

「きいろいゾウ」でそのおもしろさの衝撃を受け、その後「さくら」を読んだ。 西加奈子さんの小説を読むのは3作目。 今回は「窓の魚」 窓の魚 (新潮文庫) posted with ヨメレバ 西 加奈子 新潮社 2010-12-24 Amazon 楽天ブックス この作品は関西弁じゃない。…

【読書感想】スコット・フィッツジェラルド著 村上春樹さん訳「グレート・ギャッツビー」人生で3冊買って6回以上読んでるけど、いつ読んでも裏切らない

ぼくは村上春樹さんの作品が大好き。村上春樹さんのおかげで知ったのがこの作品。 まだ村上春樹さんが訳す前に出版されていた野崎孝さん訳で20年前くらいに読んだ。 そして、村上春樹さん訳が2006年に出版され、出版直後に読んだ。 そして今回また読んだ。 …

【読書感想】湊かなえさん著「告白」ずっと「独白」形式なのに全然単調になって飽きたりしない

西加奈子さんをネットで調べてたときに湊かなえさんを知り、早速ベストセラーの「告白」を読んでみた。 なんだこれ! ずっと「独白」形式なのに全然単調になって飽きたりしない! ミステリーだけど、謎でぐいぐい引っ張られるだけじゃなくて、"人のさが"の描…

【読書感想】西加奈子さん著「さくら」お得意の"関西弁での会話"文章がとっても心地いい

oulaw.hatenablog.com 西加奈子さんの「きいろいゾウ」がとっても気に入ったので、他の作品も読んでみた。 デビューから2作目の「さくら」という小説。 さくら (小学館文庫) posted with ヨメレバ 西 加奈子 小学館 2007-12-04 Amazon 楽天ブックス 「きいろ…

【読書感想】中村航さん著「100回泣くこと」ボロ泣きでした…すごくおもしろい

最初に中村航さんの「夏休み」という小説を読んだ。 おもしろいんだけど「なんかな〜もうちょっと人物の内面を描いてくれたらな〜」という著者に対する要望が出てしまう、読後感がモヤモヤする感じだった。 その後、同じ中村航さんの「100回泣くこと」を読ん…

【読書感想】辻仁成さん著「冷静と情熱のあいだ」読者の多くの切なる願いを汲んでくれた素敵なラスト

江國香織さんのほうを先に読んで、なかなかよかったので… oulaw.hatenablog.com 辻仁成さんのほうも読んでみた。 こちらも江國さんの感想と同じで、序盤は物足りない感じ。 でも江國さんのより物足りない部分が短かった。 こちらのほうがいろいろ動きを持た…

【読書感想】江國香織さん著「冷静と情熱のあいだ」ラストへの盛り上がりはホントすごいわ

以前、「もしかしたらもう既に読んだことがあるかもしれませんが、辻仁成さんと江國香織さん合作の『冷静と情熱のあいだ』はほろ苦く、そしてドキドキします。ぜひどうぞ。」というコメントをいただいた。 読んでみた。 まずは江國香織さんのほう。 江國さん…

【読書感想】西加奈子さん著「きいろいゾウ」うつ状態のぼくが読んでもつらくないし、それどころか気分が良くなる

芥川賞を受賞したピース又吉さんのインタビュー記事で、西加奈子さんがいいと書いてあったので、「きいろいゾウ」を読んでみた。 きいろいゾウ (小学館文庫) posted with ヨメレバ 西 加奈子 小学館 2008-03-06 Amazon 楽天ブックス すげーおもしろい! 前半…

【読書感想】辻仁成さん著「ピアニシモ」電車飛び込み自殺の描写に共感した

暇潰しで小説を読んでいる。 目的が暇潰しといっても、つまらないと「ムダな時間を過ごした」心底がっかりする。 暇潰しなんだからムダでいいのにね(苦笑) なので、読んだことのない作家さんの本を買うときは、なるべく文学賞とったとか映画化されたとかベス…

【読書感想】江國香織さん著「ぼくの小鳥ちゃん」(絵本)最高に贅沢な時間を過ごせる

暇に任せて小説ばかり読んでる。 江國香織さんの「ぼくの小鳥ちゃん」 サイコーです。 挿し絵つきの童話のような仕立て。 主人公の「ぼく」と「ぼくの彼女」と「小鳥ちゃん(女の子)」の三角関係を描いている。 といっても三角関係がどうなるのかみたいなテー…